コイキングという面白い生き物について
ポケモンをプレイしたことがある人で、このポケモンの名前を知らない人はいないであろう。さかなポケモンのコイキングは、名前からも分かるようにコイがモデルとなっている。初代から第8世代と呼ばれる最新タイトルまで、長きにわたり登場している人気ポケモンである。
だがしかし、とにかく弱い。最初は「はねる」しか使えない。使ったところで、何も起こらない。レベル15になると、「たいあたり」を覚えるので、一応戦えるようにはなる。レベル25~30で「じたばた」を覚えるが、レベル20以降はギャラドスに進化することができるため、このレベルのコイキングを持っている人は、相当のコイキングマニアとみて間違いない。
図鑑では「せかいでいちばんよわくてなさけないポケモン」などと説明されていたりする。ひどくこき下ろされているように思われるが、世界中の人々に愛されているから故なのだ。
実在する生き物との近似性
コイキングは、ポケモンの中で最も、実在する生き物の生態に近い。非現実的なわざを覚えない。自力で覚えるのは、「はねる」「たいあたり」「じたばた」。もはや普通のさかなだ。形は少し平たいめで丸っこく、コイというよりもタイのような感じだが、立派なひげやおとぼけた表情などは、まさにコイである。
前述したように戦闘能力は非常に低いが、海でも水たまりでも、どんなに汚れていても水があるところなら生きていける。つまり、生存能力はとても高いのだ。
コイキングの行動原理と起源
コイキングがなぜひたすらはね続けるのか。これはとても難しい哲学的な問題であり、いまだ解明されていない。ポケモンの起源については諸説あり、宇宙からやってきた説、現在の生き物達が進化した説などが有名であるが、コイキングを見ている限りでは、後者の説が正しいのではないかと考察できる。
ところで私はコイキングが大好きであるが、旅立ちの時に、コイキングかピカチュウかを選ばせてもらえるのであれば、間違いなく後者を選ぶであろう。皆さんも旅立ちの際には、よく考えた上で相棒を決めることをおすすめしたい。