ポケモンにおける進化とは、あらゆる生命体のそれと比較しても極めて異質である。
ポケモンにおける進化とは、あらゆる生命体のそれと比較しても極めて異質である。通常、気の遠くなるような年月をかけて行われる進化というプロセスが、ほんの一瞬の間に瞬く間に起こる。
進化の神秘
進化によってポケモンは、その生態までをも大きく変貌させる。テッポウオがオクタンに、ヒンバスがミロカロスになるように、極端な形質転換を行うものも存在すれば、コイキングがギャラドスに進化して異常な凶暴性を獲得するように、およそ元の人格(ポケモンに人格という表現を用いるのが適切であるかは定かでないが)を継承しているとは思い難い例も散見される。
個体数の増減による人格の形成問題
なかでも、進化によって個体数そのものが増加あるいは減少する場合において、それらが有することになる、あるいは有していた人格に何が起こっているのかについては、今だ科学の手の及ばぬところである。
個体数の増加例
代表的な例をいくつか挙げてみよう。コイル、ディグダ、ドードー、これらポケモンはいずれも、進化によって1個体あるいは2個体だったものが3個体にまで増殖し、進化したその瞬間から個体の銘々が銘々の人格を持って思考を開始する。特にドードーの進化系であるドードリオに至っては、3つの頭のうちに明確な性格上の違いが見受けられることが多く、その人格がいつの間に形成されたものであるかについては非常に謎が深まるところである。
個体数の減少例
また、少ないながら逆の現象も存在する。タマタマはナッシーに進化することで、見かけ上の意思を持った個体数は減少してしまう。これはタマタマを愛し、育て続けてきたトレーナーであれば誰もが直面するところであるが、タマゴの各々に名前をつけていた場合、進化によってヤシの実として残った個体が一体どのタマゴであったのか、わからなくなってしまうというものだ。残りのタマゴは樹木の部分を形成する材料に使われたと考えることも出来るが、それでは進化によって間引きのような現象が発生しているということなのであろうか。
まだまだ解明されていないことが多い進化という名の奇跡。そのなかでもとりわけ、個体数の増減を伴う事例に対する考証は、今後も困難を極めるところであろう。
コイルやディグダは他の同レベル個体が集まり、それから進化しているのかも?
ただトレーナーの手持ちだったりすると、いつの間にか知らない子がいると考えると……わからん。