電気袋に溜めている電気は定期的に放出してやるべきである。
愛玩用に根強い人気を誇るピカチュウだが、トレーナーがバトルをしない場合でも、電気袋に溜めている電気は定期的に放出してやるべきである。
序論
食欲が無い、毛艶が悪くなった、常に機嫌が悪い、そういったいつもと違う様子が見られた場合、電気袋に溜めている電気が許容量を超えてしまった可能性が高い。野生のピカチュウは、寝ている間に電気をつくり、驚いた時や気になる物があった時など些細な事で放電するため、電気袋に溜めている電気量は多くない。しかし愛玩用に育てられたピカチュウは、命令無しに放電しない個体が多く蓄電しがちであり、心身への影響が懸念される。
蓄電量と睡眠障害の関係性
ピカチュウは睡眠時に頬の電気袋にて電気をつくるため、電気袋に溜めた電気がいっぱいの場合に影響が無いか以下の2点について調査した。
- 定期的に放電させている個体と放電する習慣がない個体の蓄電量と睡眠時間の比較
- 定期的に放電させている個体の蓄電量と睡眠時間の変移
蓄電量と睡眠時間には反比例の関係性(蓄電量が多いほど睡眠時間が少ない傾向)が見られたが、これはピカチュウが本能的に電気袋の過充電を避けているため(睡眠時の充電をする必要がない=睡眠の必要がない という生物としての本能)だと考えられる。
睡眠障害による影響
通常、人に飼われていない野生のピカチュウが寝不足の場合は、電気袋の電気が足りず弱い電気しか出せなくなる。人に飼われた蓄電量過多による寝不足の場合との違いを調査した。また、基準値として寝不足ではない通常個体のデータも用意した。
- 標準個体と通常の寝不足個体と蓄電量過多による寝不足個体のたいあたりの威力
- 標準個体と通常の寝不足個体と蓄電量過多による寝不足個体の10まんボルトの威力
たいあたりでは、通常の寝不足個体は標準個体よりやや低いが大きな差は見られないのに対し、蓄電量過多による寝不足個体は大幅に低くなっている。
10まんボルトでは逆に、通常の寝不足個体が大幅に低い数値なのに対し、蓄電量過多による寝不足個体は標準個体と変わらない数値を出している。電気の放出が十分ではないが故の寝不足であるため、当然といえば当然である。
結論
蓄電量過多による寝不足は長期に渡っている可能性が高く、結果として身体能力に大きな悪影響を及ぼしていることは確定的である。
たいあたりの威力に関して、通常の寝不足個体も標準個体より低めの数値であることから、恐らく蓄電量過多による「慢性的な寝不足」によって身体能力に影響が出ているだけであって、蓄電量が直接的に身体能力に影響を与えているわけではない※1。上述したような精神的なストレス(機嫌が悪いなど)も慢性的な寝不足に起因していると考えるのが妥当だ。
よって、ピカチュウの蓄電量過多は早期に解決すべき問題であり、定期的な電気の放出はピカチュウ育成における常識として周知していく必要がある。
※1(補遺)後日、定期的に放電している個体の”通常時”と”蓄電量を限界まで上げた状態”で測定し比較したが、たいあたりの威力は変化なし、10まんボルトは威力が増した。