2006年に発売されたポケットモンスターダイヤモンド・パールのリメイク作であり、2021年冬発売予定のブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールが賛否両論と話題になっております。
その衝撃のゲーム画面から「2021年のゲームのグラフィックじゃない!」「頭身がパワプロくん」と言った意見も目立ちますね。
2021年2月27日に公開された情報を元に、現時点での問題点と逆にここは期待できるのではないかと思う点について挙げていこうと思います。
良くも悪くも 当時と大差のないグラフィック
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールのゲーム画面は当時のものと比較するとドット絵からただの3Dになっただけのようなグラフィックになっています。
ポケットモンスターソード・シールドやNewポケモンスナップのゲーム画面と比べるとやはり頭身の差が気になってしまいますね。
TwitterなどのSNSでの声の中には、「ダイパを剣盾のようなオープンワールド風味で遊びたかった」「ぱっと見た感じ新要素がない、グラフィックがスマホゲームのようなクオリティで見ていてワクワクしない」といった意見も多く見受けられます。
ポケットモンスターダイヤモンド・パールというブランドを全面に出しているだけで新しい要素がまだ発表されていないということもあり、ユーザーの購買意欲を刺激しづらい部分はあるのかもしれません。
個人的に感じた良い点は、発売当時のゲームの世界観を上手く落とし込めているところですね。
ポケモンに限らずニンテンドーDSのゲームのグラフィックは大半のゲームがこのような低めの頭身でしたからね…。当時プレイした時の気持ちを思い出しながらプレイ出来るような一作になっていると思います。
大きな変化が無いことで「あぁ〜ここは確かこうだったよね!懐かしいな!」と思い返しながら遊べるという利点はあるのではないでしょうか。
剣盾で主人公の洋服の着せ替えを楽しんでいた筆者も「もしかしてコウキくんとヒカリちゃんの着せ替えってできないのかな…?」と落胆してしまいましたが、逆に言い換えれば現要素を省いた古き良きポケモンを楽しめるという事です。
Pokémon HOMEとの連動などもあると思いますし新要素の発表は今後も考えられますので期待しましょう!
今回の開発はゲームフリークではなく、ILCAが携わっている
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールはPokémon HOMEの開発にも関わっているILCA(イルカ)が開発をメインで進めているということで、そちらでも批判が集まっているようです。
「他会社に制作を丸投げして本命であるPokémon LEGENDS アルセウスの開発に力を入れているのでは…!?」と怒り心頭のユーザーの声もありました。
ILCAと言えばドラゴンクエスト11やNieR: Automata(ニーアオートマタ)の開発にも携わった実績のある企業です。どちらのゲームもとても良い作品なので期待を裏切ることはないと感じています。
それに加えシンオウ地方にはまだガラル入りを果たしていないポケモン達もたくさんいるので、いろんなシンオウのポケモン達が表情豊かに動いている姿が見られるのというのも楽しみです。
2画面で成立していた要素はどうなってしまうのか?
ニンテンドーDSの2画面を使用して成立していた要素である、ポケッチの操作、ちかつうろのカセキほり、ポケモンコンテストなどはどのような形で反映されるのか?と不安に感じているユーザーも多いようです。
下画面をふんだんに使ってタッチペンで遊べたからこそ味わえた楽しさが、ボタン操作に置き換わるとなるとワクワク感が薄れてしまうのではないか…と筆者も少し気がかりではあります。
当時はトレーナーカードのサインも下画面とタッチペンを使用し直筆で書くことができました。
(※こちらは筆者が所持しているダイヤモンドとDSLiteで書いたものです)
しかし同じくNintendo Switchで発売されているスプラトゥーン2でもSwitchのタッチパネルを活用しており指で自由にイラストを書いて投稿できる機能があるので、この問題についてもSwitchのタッチパネル機能で解消されるのでこれらすべての要素が省かれることはないのではないか?と予想しています。
さらにSwitchはDSに比べ画面がかなり大きいので、過去作に比べ操作性や視認性が良くなる可能性も高いです。当時の機器と比較すると通信周りの感度も格段に良くなっているはずなので通信交換や対戦もスムーズに行えると考えると、ブリリアントダイヤモンドとシャイニングパールの発売が思わず楽しみになってしまうのではないでしょうか。
今回賛否を引き起こしたのはやはり前作であるソード・シールドの存在が大きすぎて、同レベルの完成度の作品をユーザーが望んでしまったことが一つの原因だと言えるでしょう。
ダイヤモンド・パールは待望のリメイクでもあったので、ユーザーの期待の声も大きく開発陣も発売を急いでいたのかもしれませんね。
残念ながら全てが一新された作品…と言い切れないのは事実ですが、過去作を遊んでいたプレイヤーの皆様もアレンジされたBGMやキャラクターのモーションなどの細かな変化を感じながら改めて本作を遊んでみるのはいかがでしょうか。