四天王に挑んだはずの挑戦者たちが神隠しにあっている――そんな奇妙な報告が上がっている。
調べによると、挑戦者たちは四天王の一人目であるリョウ氏の部屋に入るなり、忽然と姿を消したという。四天王の扉は挑戦者が入るなり閉ざされ、人の手ではおろか、カイリキーが全力で叩いても壊れないほど頑丈であるため、普通に帰ったとは考えづらい。
まさに神隠しとしか言いようがない。
神隠しにあった人々は口々に「初期ロットが…」「ダークボール…」などと意味不明なことを呟いており、そのまま帰ってこないこともしばしばあるという。
また、神隠しにあった人々が別の場所から現れたという報告も上がっており、その内の一人は「ソノオのはなばたけが見えた」「とても美しいポケモンに出会った」「その点に関しては感謝しているが、もうやることはない」と語っている。
また、もう一人は生還はしたものの、酷い悪夢に魘されているようで、センターで治療が続けられている。
行方不明になった内の一人は「世界を手に入れる。俺はアルセウスを…」などと言い、手持ちのポケモンに何かを指示しているところを目撃されている。アルセウスは世界を創り出したとされる伝説のポケモンであり、神隠しとの関連性は不明である。
この件に関して四天王のリョウ氏は大変困惑しているようで、「暗闇に溶けるように、スッと姿が消えてしまった」「挑戦を決めたんだったら勝手に居なくならないで欲しい」と語っている。
(デスカーン編集部/ヨモヤマ)