Warning: Undefined array key 1 in /home/nostal/trance-cell.com/public_html/wp-content/themes/jnews/class/ContentTag.php on line 86
ポケダンの世界観 – 環境との調和
「冠の雪原」の世界を巡ってみて、「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズ(以下ポケダン)の世界観を体現しているのではないかと感じた。ポケダンとは通常のポケモンとは少しジャンルを変えた、ポケモンだけがキャラクターとして登場し、ポケモンが言葉を話して冒険していくゲームである。
このゲームではダンジョンというフィールドで階層があり一段ずつそれを上っていく。その際にステージには森や、洞窟、空などの自然に応じたデザインが施されている。そして登場するポケモンもそれによって変化するのである。通常のポケモン(第7世代までの本編)であれば野生のポケモンの姿は映されず、エンカウントして初めてその姿が明らかになる。しかしポケダンは一体一体が具現化した状態でこちらに近づきエンカウントしてくる。ステージの環境に応じた適切なポケモン選択には風靡を感じたりもした。
そんな中で、スイッチ版のポケモンが発売されてから、野生のポケモンのエンカウントがシンボル化して行われるようになったが、冠の雪原が発売されるまではポケダンのような雰囲気を感じなかった。というのもポケモンの配置が風景とあんまり一致してなかったからだ。しかし今回の冠の雪原はポケダンのような風靡を感じた。
ストーリー・背景の因果性
ポケダンには表シナリオの最終ステージというのがある。そこにはポケモン種族値において最高クラスのポケモンがたくさん出現する。そして冠の雪原において、メタグロス、ボーマンダ、チルタリス、ガブリアスなど、氷雪の最奥付近で現れたこれらのポケモンはポケダン最終ステージの天空の塔や、幻の大地を彷彿させたのである。このことから冠の雪原とポケダンのストーリーは何かしら類似点があるのではと感じた。
『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』ではレックウザが世界破滅への隕石衝突を食い止めるために、破壊光線で隕石を破壊した。『ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊』ではディアルガが時の歯車という、時間をつかさどるアイテムの損失により、闇ディアルガへと変貌し、世界を暗黒の世界に変えてしまった。
先ずはレックウザの観点について比較してみると、冠の雪原には決壊した遺跡がたくさんあった。そしてレジ系の伝説のポケモンがすべて生息、さらにレジドラゴやレジエレキといった新種も確認された。このことから冠の雪原では太古に文明があり、それが隕石の衝突によって滅びて、時間の流れで復興していったのが今の姿なのではと考えた。そしてレジ系の新種はその隕石による新たな物質によってつくりあげられた異能のポケモンだと考えた。
次にディアルガが闇化した闇の探検隊の観点から考えてみる。冠の雪原では伝説の鳥ポケモン三体、サンダー、ファイヤー、フリーザーがガラルの姿で現れる。この姿がどこかおぞましい闇の姿という感じがする。この三体は何らかの時の異常により変貌したのだと思った。
その異常について思考し、まず頭に浮かんだのはダイマックスアドベンチャーだ。ここには各地方の伝説のポケモンが登場する。ここまで一つの個所に伝説のポケモンが集中するのは異常なことである。これの原因は伝説の三鳥ポケモンに起因すると考えられる時の異常によって起きたのではと考える。そしてそれらの鍵を握っているのが新ポケモンであるブリザボスやバドレックスではないだろうか。冠の雪原ではやはり、何らかの時の異常が起きているという可能性を提示し本考察を締めくくる。