『シオンタウン症候群』とは、ポケモン第1世代(ポケットモンスター 赤・緑)で登場するBGMによって引き起こされた悲劇である。都市伝説。
シオンタウン症候群 – Lavender Town Syndrome
概要
『シオンタウン症候群』(英語:Lavender Town Syndrome – ラベンダータウン・シンドローム|別名『Lavender Town Tone – シオンタウンの音色』『Lavender Town Suicides – シオンタウン自殺』)は、1996年2月27日に日本で『ポケットモンスター 赤・緑』が発売された直後に発生し、これにより7歳から12歳の子供たちの自殺や病気が続出したとされる。
『シオンタウン症候群』により少なくとも200人以上の子供が自殺し、さらに多くの子供たちが病気や心理的/精神的な症状を発症したと言われている。
発症と症状
この病気は、『ポケットモンスター 赤・緑』をプレイし、ゲームに登場する町の1つである「シオンタウン」に到達した後で発症し、「シオンタウン」で流れるBGMに含まれるバイノーラルビート(両耳性うなり)が子供たちの脳に作用し、心理的な効果を誘導した結果であるとされている。
自殺した子供たちの多くは、発症した後、首吊りや高所からの飛び降りによって命を絶った。自殺に至らなかった子供たちもBGMを聴いた後に激しい頭痛や吐き気を訴えるなどの症状が多発した他、他人への暴力行為など、多くの問題を引き起こした。実際の症状の例については後述。
発覚までの経緯
※2010年に海外サイトにて匿名投稿された情報
『シオンタウン症候群』が多数確認され表面化し始めたのは、1996年の春から夏にかけての時期である。本件が最初に事実として認定され処理されたのは、株式会社ゲ****ークが作成した社内報告書であり、この報告書が元社員の さとう はるえ という人物によってリークされ外部に流出した。
社内報告書
リークされた社内報告書には、「ポケットモンスター 赤・緑」をプレイした7歳から12歳の子供たちの、名前や年齢、様々な症状の記録が記載されている。
バイノーラルビートの修正
初期の出荷カートリッジに内蔵されたシオンタウンのBGMは大規模な『シオンタウン症候群』を引き起こしてしまったが、1997年以降は症状が表面的には確認されていない。つまり、2度目以降に出荷されたカートリッジでは、シオンタウンのBGMが修正されているということだ。しかしながら、初期の出荷カートリッジは全て回収できているはずもなく、日本中の至る所にまだまだ存在しているのではなかろうか…。