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石原恒和氏インタビュー:ポケモン最新作/GOゲーム性の深化
by bloomberg:2017-9-6 06:03 JST
海外企業bloombergが、株式会社ポケモンの社長である石原恒和氏にインタビューを行い、2018年にニンテンドースイッチで発売されるポケットモンスターシリーズ最新作の方向性や、スマートフォン向けのアプリ「ポケモンGO」のゲーム性の深化などについて言及した。
スイッチ:シリーズ最新作
- スイッチは発売前、スマホ時代にそぐわない大きさやバッテリーの持ちの悪さなどから、これほど売れないと思っていた。予想外ではあった。圧倒的に面白いソフトがプレースタイルまで変えてしまうことを目の当たりにした
- スイッチでの展開はより深く、より表現力を高めたポケモンを作るチャンス。非常に重要なプラットホームだ。これまで以上に高次元なグラフィックや音で違った世界を表現できる。1人1個のDSや3DSとは違い、家に帰ってみんなで遊べるための工夫も必要になる
- ポテンシャルの高いデバイスで次のポケモンを手掛けるからには、こんなときにこんなことはできないかなど、さまざまな問いかけや提案を続けている。専用のアクセサリーを出すような可能性は考えていきたい
やはり、switchであり据置機だからこそ実現可能な「家に帰ってみんなで遊べるための工夫」という部分が、今までの本編との最も大きな違いといえるだろう。グラフィックに関しては次世代機なので当然期待される。
ポケモンGO:ゲーム性の深化
30代40代~高年齢層を中心にヒットを続けているスマートフォン向けアプリ『ポケモンGO』だが、今後、10代20代の若者たちの間でも継続的なヒットを生み出すためには、ゲーム部分でのなにかしらの工夫、ゲーム性の深化は必要不可欠だ。石原社長は以下のように語る。
- まだナイアンティックと一緒にやりたいことの10%ぐらいしか実現できていない。このゲームの本質的な部分であるポケモン交換や対戦などを入れていきたい
- 地方の特色を持ったポケモンはたくさん存在する。ゲームの作り方、ポケモンの存在のさせ方、プレーヤーのポケモン採集への思いとのバランスなどを常に考えている
- 社会現象もたくさん起きた。引きこもりの人を外に連れ出す力もあったし、被災地への復興支援や地方への集客もできた。しかし人が集中しすぎて混乱するなどの問題も招いた。魅力的で、長期的かつ安全に遊び続けてもらうための対応を強化していく
10%とはかなり思い切った発言だ。ただ、現在これくらいのパーセンテージであると言ってもらわなければ、ゲーム性の部分で、ゲーム慣れした若者たちのニーズに応えられないというのも現実なので、今後の展開に期待したい。幅広い年代から支持を得ているゲームである以上、複雑化しないようにゲーム性を発展させていかねばならないため、スローペースな機能付加は致し方なし。
ポケモンのこれから
- 拡張現実(AR)で今後はより本物のポケモンがいると思わせるような技術はもっと出てくる。例えば、ピカチュウを見つけたとき、テーブルに乗ったらちゃんと影があり、こっちに向かって話しかけてくれば、もう一段進んだリアリティーが生まれる
- テーブルの上に乗る技術は既にあるが、スマホのスペックやカメラの性能、3次元を認識するアプリの性能が高まれば、それが可能になり、われわれが目にするものはよりリアルで感動的なものになる
- グーグルホームやアマゾンエコー、アップルのホームポッドなど音声認識アシスタントが増えてきており、対話型のものがより新しいエンタテインメントを生むかもしれない
- スイッチもわれわれが向かうプラットホームのひとつ。たくさんのプラットホームが可能性として開かれていると思う