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あれから一週間はたった。
足の具合もだいぶいい。
お父さんとお母さんはどうしているのかな。私の事探してるのかな。
にゃ「*****」まだ迷ってるにゃ?
ポメ「*****」なぜ、私はウーラオスのお父さんとお母さんに育てられたのか知りたい。
にゃ「*****」なら、呼べばいいんじゃないか?声を上げれば来るだろうよ。来なかったら人間になる道しかないんじゃないか?
ポメ「*****」鳴けばいい、か…
人間の私が鳴いて、お父さんとお母さんは聞こえるのかしら…。
ポメ「*****ッ!!!!」
私が出せる一番大きな声で鳴いた。
お父さん、お母さん、届いて…
ズドォーンッ!!
庭に物凄い音がした。
近寄ると、そこにはウーラオスが二頭立っていた。
ポメ「*****」…お父さん…お母さん…
ポメ父「*****」ポメっ!!どれだけ探したと…泣
ポメ母「*****」迷子になったら、呼びなさいっていつも練習させていたでしょ!心配したんだから…生きててよかった
にゃ「ポメの父、母かにゃ?。感動の再会に悪いが、ここの主人が話があるそうだにゃ。」
男「言葉はわかるな?」
ポメ父「よくも私の娘に手を出したな!ただじゃおかん八つ裂きにしてくれる!」
女「違います!ご主人様はポメをお助けしたのでございます。川に溺れている、女の子を。」
ポメ母「ポメを助けてくださったことには感謝します。しかし、人間の言うことなど信用できません。」
男「信用してくれとも感謝してくれとも言うてはおらん。ただその子は人間だ。人間の世界で生きるべきなのではないか?」
ポメ父「だまれ。お前になんの関係がある!?この子の生い立ちも知らんお前に!」
ポメ「*****」お父さん私は人間なの?それともウーラオスなの?
ポメ母「…。この子に話したのね。自分が人間であることを!」
男「ポメはお前たちポケモンが所有物のように扱える種ではない。彼女は人間だ!」
ポメ母「その人間がこの子を捨てたのよ。ほかのポケモンたちに食べられそうなっている所を子供たちが傷だらけになって助けた命よ」
女「…なんと…ひどい。」
男「事情はよく分かった。だがポメは人間だ。どちらで生活するかはポメ自身で決めることだ。ニャース伝えろ。」
にゃ「*****」人間として生きるかポケモンとして生きるか、お前次第だ。
ポメ「*****」私は、お父さんとお母さんのそばにいたい。拾われた人間の子供でも。でも、お父さんとお母さんがダメだというのなら、私は人間になる。
ポメ母「*****」そんなの私たちには関係ない事よ。あなたは私たちの大事な娘。
ポメ「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
◇
男「何かあればここに来るといい。助けになろう。」
1人の少女と2頭のウーラオスは抱き合いながら、鎧の狐島の住処に帰っていった。