HOENN JOURNAL
この時期になると思い出す、ユキワラシ発電について記す。
一.ユキワラシ発電とは
ユキワラシ発電とは、ユキワラシが震える力を使った発電方法である。ユキワラシ発電の歴史は古い。何せ、ユキワラシが存在しているだけで良いのだから。
彼らは常に震えている。暑かろうが寒かろうが震えている。故にその余剰なパワーを何かに使えないかと考え出されたのが、このユキワラシ発電法である。寒い地方であれば寒い地方である程効果的である。
二.発電方法
まず、鋼の炉の中にプールを作り、そこにユキワラシを入れる。プールの水の冷たさに、ユキワラシは震え始める。ユキワラシが振動すると、そこに熱が生まれる。この熱によって水が沸騰し、その熱エネルギーを取り出す事ができる。その熱エネルギーを電気に還元し、各家庭に供給する。これがユキワラシ発電である。
三.問題点
しかしこの発電方法には問題がある。
当たり前なことだが、ユキワラシが疲れてしまう。それ自体も問題だが、疲れたユキワラシの代わりに別のユキワラシを入れる際に、熱暴走によりユキワラシが溶けてしまうこともあり、これがユキワラシに対する虐待だ、と市民の怒りを買うこともあった。
また、何らかの手違いでユキワラシがオニゴーリに進化し、発電所の機材を噛み砕く事故が発生することもあり、安定した電気を供給する妨げとなったこともある。
四.重大インシデント
そして、この発電による一番のインシデントは、通称「ユキメノコ事件」と呼ばれている。
どういう訳か発電所に岩雪崩が発生し、発電所で飼われていたユキワラシが全て脱走。その岩が目覚め石の結晶であった為、発電所内の♀のユキワラシが全てユキメノコに進化。所員の生気を奪って雪山に逃走、全ての所員とユキワラシ・ユキメノコが行方不明となった事件である。
これはユキワラシを蔑ろにした恨みを買ったからだと云われているが、詳しいことは分かっていない。
※現在では電気ポケモンから安定して電気を作り出す方法が確立された為、この発電法は過去の物となった。絶対に繰り返させてはいけない。
(ホウエンジャーナル/ミコシバ)
これは繰り返してはならない歴史ですね。ユキワラシの権利を蹂躙するひどい話です……。電気ポケモンについても、酷使ばかりは間違いなくダメでしょうけれど。
私が小さい頃の話でしたので、このコラムを見て驚きました。ユキワラシも辛い思いをしていた時代があったのですね。
果たしてユキワラシの震えだけでどれだけの電力が賄えるのだろう?
ちょっと昔は悲惨なことがあったのですね。電気は欠かせないから、今の供給に感謝したいと思います。行方不明事件は悲しいです。
人間の文化の発達には暗い影の部分があるもんですね。
せめてポケモンを良き隣人として発展していきたいものです。
電気ポケモンメインになってもマルマインの酷使など、同じ轍を踏む事件も起きてますからね…
ユキワラシ発電の事件初めて知りました…
現代は電気ポケモンの発電方法が確立されたので過去のものになったとありましたがポケモンに負荷が掛かっているのは変わらないんですよね…
あらためて電化製品大事に使おうと思いました。
これ呼んでるときに女友達のユキメノコがまた俺のこと凍らせようとしてきてビビった
発電に見合う報酬と待遇がユキワラシに与えられてるなら虐待にはならないだろうな
それ以前に進化というクソデカリスクの方が俺は気になるわ
発電した電気が無駄になりそう
ユキワラシを飼っているものです。とても胸が苦しくなりました。こんなに可愛いユキワラシ系統にそんな悲しい過去があったなんて……
何事もポケモン任せな大人達に辟易とする。
電気ポケモン達が当時のユキワラシ達のような劣悪環境で酷使される未来が来ない事を願うばかり。