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実際のジャングルも取材!木漏れ日にまでこだわる
ジャングルが舞台となっているため、実際にジャングルを訪れて取材も行った。「実際のジャングルを見ると、本当に隙間なく木で埋まっていたんです」としみじみ語る矢嶋監督。背の高い木々やポケモンたちにのせられた木漏れ日など、画面の隅々までこだわり抜かれた映像にはその取材の成果が反映されている。
なかでも印象深いのは、ジャングルでの疾走シーンだ。ツタを利用しながら木々の間を移動していくココたちの姿が臨場感たっぷりに描かれているが、同シーンについて矢嶋監督は「実際にココがこの場所を飛んだらどうなるか思い描きながら取材をしていました。このシーンでは、必ず画面の手前は樹でさえぎるようにしました。スピード感を出すためには、密度が必要だからです。いかにもジャングルのなかを飛んでるように見せるために、どうしようかという話をスタッフとしましたね」と述懐。今作でのアクションについても「ジャングルを舞台にしたからこそできるアングル、疾走感あるカメラワークみたいなものを取り入れようかなと思いました」とこだわりを明かす。
生き生きとしたアクションシーンだけでなく、さまざまなポケモンたちの登場にも胸が弾む。なかでも存在感を放っているのはホシガリスだ。「ホシガリスは可愛いですよね。しぐさも全部アニメーターさんにこだわってもらったんで」と笑顔をこぼす矢嶋監督は、数多くのポケモンのなかからホシガリスを選んだ理由について次のように説明した。
「まだ『ポケットモンスター ソード・シールド』の情報が発表されていない頃に株式会社ポケモンさんの会議室で、モニター上でサーっとポケモンを見たんです。そのなかで目を引いたのがホシガリスでした。ちょっと重いストーリーになるなと思っていたので、箸休めというか、お笑いキャラになるような子がいたほうがいいと思ったのと、なるべくワンオペの家族にはしたくなかったんです。ザルードが倒れた時も誰か助けがほしいな、と思って。だったら友達ポケモンみたいな存在を作っちゃおうと。そのポケモンに関しては、ザルードも森の掟(※よそ者は入れない)上は嫌だけど、すごく助かるみたいな(笑)。そういうポケモンがいないかなと思って、ポケモンたちを見せていただいた時に一番目を引いたのでホシガリスを採用しました」。ココとザルードの親子のつながりだけでなく、コミックリリーフ的な役割を担いつつ、彼らを傍で支えるホシガリスとの関係にも注目だ。