ハナダシティのジムに、挑戦者が押し寄せている。
ジムリーダーの熱愛が週刊誌に報じられた翌日から、一日あたりの挑戦者は通常のおよそ5倍に達した。
ジムに人が集まること自体は、悪い話ではない。だが今回は、その理由がよろしくない。
受付に並んでいた人に話を聞くと、こんな答えが返ってくる。「いまなら勝てるんじゃないかと思って」。もう少し正直な男性もいた。「動揺しているうちに、と」。つまり彼らは、カスミ氏が弱っているところを狙いに来たわけである。
なんとも情けない話だが、こうした行動は今回が初めてではないらしい。ジムリーダーの体調不良や身内の不幸が伝わると、その直後に挑戦者が増える傾向は以前から知られており、関係者の間では「見舞い挑戦」と呼ばれているという。呼び名まで付いているあたり、根はかなり深い。
さて、結果はどうだったか。
3日間で発行されたバッジは、0個だった。
通常であれば、同じ期間で10個程度は出るという。挑戦者が5倍に増えていたことを思えば、50個以上のバッジが発行されてもおかしくないだろう。それが0である。カスミは全勝した。
「みなさん、カスミの顔ばかり見ていましたから」
ジムの職員はそう説明した。「バトルを誰も見ていないんですよ」
なるほど、そういうことらしい。動揺の兆しを探すのに忙しくて、目の前の勝負を見ていなかったわけである。どちらが動揺していたのかは、これではっきりした。
なお、当のカスミ本人は、交際の報道について今も何ひとつ語っていない。ジムを通じたコメントもなく、否定も肯定もない。取材の申し込みには「対戦であればお受けします」とだけ返ってくるという。
この沈黙が、騒ぎを膨らませた面はあるだろう。本人が何も言わないので、周りは好きなように解釈できた。弱っているに違いない、傷ついているはずだ、いまなら勝てる。あの行列は、要するにそうやって作られたものである。
負けた人の中には、その場から動けなくなる者もいたという。何があったのかと尋ねられて、こう答えた男性がいたそうだ。
「あの人が弱ってると思って来た自分が、いちばん恥ずかしい」
言われてみればその通りで、これ以上の説教もない。
行列はすでに平常に戻りつつある。ただ、あの3日間に負けた百数十人は、しばらくのあいだ、あの日のことを思い出しては顔をしかめるのではないだろうか。





さすがカスミだぜ!
熱愛報道のやつ、お揃いのポケモンサンダル履いてたんだよな
俺も同じの欲しいなーって思ったんだけど、タマムシデパートとか行けば売ってるかな?
新刊きたぜ
昔ってこんなにジムリーダーの私生活まで追うような報道されてた?
なんか最近アイドル扱いみたいになってんじゃん
見舞い挑戦ってわけじゃないけど、ザ・ドガースの全国ツアー直後にホミカに挑戦したことはあるなぁ
バリバリ元気で普通に負けたけど、ライブよりずっと近くで顔見れて良かった
体調不良とか身内の不幸とかに関してはジム休館にすりゃいいのに
リーグ運営はなにしとんねん
まぁド田舎カントーの運営のレベルは所詮この程度なんやねってことやろ
熱愛が発覚しただけで、こんだけの騒動になるなんて、ジムリーダーも大変ね。これじゃ芸能人やインフルエンサーと変わらんやん。