タイトル”逆襲”
タイトルにもなっている「逆襲」という単語はみんなでタイトルを持ち寄って多数決で決めたもの。
湯山監督「個人的には、ポケモンという”生き物”からの、人間の傲慢さに対する警鐘という意味が込められている気がします」
オペラ座の怪人ファントム
脚本家の首藤剛志さんと湯山監督は、ミュウツーに「オペラ座の怪人」の主人公、ファントムのイメージを重ねていたという。実際にファントムを演じた市村正親 氏に声優をしてもらえることになり、とても嬉しかったということだ。
セリフは市村氏を意識
「ここはどこだ…私は誰だ…」といった印象的なセリフの数々。実はミュウツー役に市村さんが決まってから、市村さんをイメージして作られているらしい。
湯山監督「市村さんの深い声がうまくはまって印象的なセリフになりました」
湯山監督お気に入りシーン
湯山監督のお気に入りのシーンのひとつ、サトシ達が嵐の海を渡っていくシーン。 映画ならではの水の表現の迫力、そして冒険に向かう高揚感が感じられる。
ミュウツー城のモチーフ
壮大で威厳のあるミュウツー城は、かの有名なサグラダ・ファミリアをモチーフにしている。ミュウツーが作ったので「内観を含め全体に有機的な生き物感のある雰囲気に!」と、美術さんとこだわって表現したそうだ。
ウミオ、ソラオ、スイート
ウミオ、ソラオ、ときて、なぜスイートなのか?
湯山監督によれば、短編のナレーションを務める佐藤藍子さんに演じていただけることになり「佐藤→さとう→砂糖→甘い→スイート」と連想した結果、スイートになったとのこと。シュガーという候補もあったらしい。
ミュウツー城の階段
ミュウツー城の螺旋階段は、DNAの構造を意識して描かれている。以降、他のポケモン映画にも、いろいろな形で螺旋階段が登場している。
ミュウが喋らない理由
「ミュウは人間的な感情や利害、倫理観さえ超越しているような…それゆえに無垢な残酷さもあるような…人間には理解不能な存在にしたかった」というこだわりから。
ピカチュウとニャースの気持ち
オリジナルとコピーポケモンたちが戦う中、戦わない選択をしたピカチュウとニャース。
2匹に込められた思いとは…
湯山監督「ピカチュウはポケモンでありながら、サトシとの強い絆があり、本能に突き動かされて戦うとは思えなかったということです。ニャースは、性格的にあの戦いに参加するとは思えず、あのように一歩引いた立ち位置で戦いを眺めているようにしました。ポケモン達の本能的な競争心も理解できるピカチュウとニャースは、もしかしたら人間であるサトシ達以上に悲しかったかもしれませんね」
石化サトシ
ミュウとミュウツーの戦いを止め、動けなくなってしまったサトシ。熱や物理的な力での破壊ではなく「生命が消えて無機的なモノになってしまった」という意味が込められている。
ポケモンたちの涙
湯山監督「ポケモンも人間と同じように特別な感情を持っている」ということを映像化したかったとのこと。