「なぞのばしょ」とは、ポケットモンスター ダイヤモンド・パールの通常プレイでは到達することができないバグマップ・地名である。
概要
本来はユーザーの目に触れることがなかったマップ(?)。第1世代における「けつばん」や「ミュウ」などと同じ類のものである。解析が大好きな海外ユーザーたちによって発見され周知された。発見されたのはダイヤモンド・パールが発売して約1か月後のことであった。
特定の操作を行うことで、自由な座標に移動でき、マップの配置されていない(制作側が想定していない)空間も歩くことができる。そして、その時に表示される地名が「なぞのばしょ」である。
3つの行き方
「なぞのばしょ」に行く方法は以下の3種類。
なお、1.2はDP初期出荷版のみ実行可能。
- ポケモンリーグの四天王の部屋から下の扉をなみのりを使って通過する。
- ポケモンリーグユニオンルーム内で電源を切り、再開したあとでポケモンセンターの2階に上がる。
- コトブキシティで特定の操作をする。
悪用・影響
特別なポケモンの入手
このバグを使用することで、理論上ゲーム内のあらゆる場所(建物内やダンジョン内除く)に移動ができるため、「はなのらくえん」(うみわれのみち経由)や「しんげつじま」などに移動することで、マップに到達さえすれば戦闘に突入できるシェイミ・ダークライといった幻ポケモンが配布イベントなくして簡単に入手できてしまう。
もう一匹の幻ポケモンであるアルセウスに関しては、専用イベントの発生が出現の条件となっているため、この「なぞのばしょ」バグを使用しても入手できなかった。(なぞのばしょ経由では、アルセウスのいる「はじまりのま」には到達できないとされていた)…のだが、発売から10年後の2017年に、アルセウスも入手できることが新たに判明している。
脱出不能|セーブデータの消去
本バグを用いて上述したポケモン入手等のために特定の目的地に移動する際に、座標を間違えるとマップや障害物にハマり全く身動きがとれない状態に陥ってしまうことがある。さらにこの移動する際のプロセスにおいてセーブが必要になってくるため、この状態に陥ってしまうと、もう成す術がない。つまりはセーブデータを消去してやり直す他ないのである。この事態を受けて任天堂は脱出用の修復プログラムを配信している(後述)。
なぞのばしょからの脱出方法
なぞのばしょに入っただけでセーブしていない場合には電源を切ることで脱出(セーブ地点まで戻る)が可能。もしくは「コトブキシティ」など、なぞのばしょ以外の地名が表示される場所まで歩き、わざ「そらをとぶ」で脱出できる。「もどりのどうくつ」と表示される場所では、道具あなぬけのヒモで脱出可能。なお、フリーズした場合、早急に電源を切ることが推奨される。
セーブした場合
2006年10月27日~2018年2月までは脱出用の修復プログラムが任天堂より配信*exされており、そちらを使用することでセーブデータを消去する事態を回避することができた。以降は、ハマって動けない状態になった場合、正規の方法では脱出できず、データを消去するしか方法はないとされている。
EXTRA
- トレーナーの間では、なぞのばしょは死後の世界ではないかという不気味な噂もある
- いわゆる黒い任天堂というヤツだ