2020年10月時点で過去最高収益に達する
Sensor Tower Store Intelligence → NianticのポケモンGOは、2020年の10ヶ月間(1月~10月)だけで10億ドルの収益を達成し、これまでで最高の収益を記録しました。
今なお熱狂的な人気を誇るこの位置情報ベースのタイトルは、2016年7月にリリースされました。人気は着実に世界へ拡大し、2016年の終わりまで世界中で注目を集め、プレイヤーの課金額は8億3200万ドルを超えました。2017年には課金額は29%減少しましたが、その後は毎年増加しており、2020年はすでに10月時点で過去最高の収益となっています。世界中のプレイヤーの課金は、今年はこれまでのところ、昨年の全期間と比較して11%増、2019年の最初の10ヶ月間と比較して30%増となっています。
ポケモンGOの急激な伸びは、今年、世界的なCOVID-19のパンデミックとロックダウンの影響で、モバイルゲーム業界全体のダウンロード数と収益が急増したことに起因しています。しかし、Pokémon GOの成功は、Niantic社が家に居ながらにしてゲームを楽しめる機能を実装したことによるものです。消費者はこれまでのメインであった屋外での散歩に頼ることなく、屋内で位置情報をベースにしたゲームを楽しむことができるようになりました。同時に、従来通り屋外に出てアクティブに過ごすための方法として本作を利用している人も当然ながら大勢います。
2020年の10ヶ月間では、ポケモンGOは、中国などのサードパーティ製Androidストアを除いた、世界中のプレイヤーの課金額でモバイルゲームの第3位にランクインしています。1位の「PUBGモバイル」、2位の「王者栄耀」に続き、ミクシィの「モンスターストライク」などを上回っています。ロックダウンが位置情報ゲームであるポケモンGOの成功の妨げになっていないことが分かりますね。
日本人の課金額は世界2位
現在までに、Pokémon GOは世界的にプレイヤーの支出が42億ドル近くに達しています。米国が最も収益性の高い市場であることが証明されており、収益は15億ドル(総支出額の36.3%)に達しています。日本は13億ドル(31.3%)の収益で2位、ドイツは2億3860万ドル(5.7%)で3位となっています。
本作の収益の大部分を占めるGoogle Playは、全体の53.4%にあたる22億ドル以上を稼ぎ出しています。一方、App Storeでは19億ドル(46.6%)を稼ぎ出しています。
ダウンロードに関しては、ポケモンGOは現在までに世界中で約6億回のユニークインストール(1台の端末でのダウンロードを1回とカウント)を達成しています。米国はダウンロード数1位で、全体の18.2%にあたる1億900万インストールを記録しています。一方、ブラジルは6,520万ダウンロード(11%近く)、メキシコは3,730万ダウンロード(6.2%)で第3位となっています。
プレイヤーの支出と同様に、ダウンロードの大部分を占めるのはGoogle Playで、4億6600万近く(78%)のインストールを獲得しています。一方、App Storeは約1億3200万ダウンロード(22%)を占めています。
2020年も残すところ2ヶ月となりましたが、「ポケモンGO」は、プレイヤーの課金額が10億ドルを突破し、すでに過去最高の年間収益を達成しています。今年のモバイルゲームのプレイヤー課金額で第3位という事実は、一貫したアップデート、魅力的なイベント、ゲームのパフォーマンスに影響を与える可能性のある要因に目を光らせ、トップを維持するための迅速な行動が功を成しているといえるでしょう。