12/19(土) 14:00 配信 | |
アガサ デイリーキャモメ |
あなたは自分のポケモンに、仕事を手伝ってもらった経験はありますか?
重い荷物を運んだり、水をまいて掃除をしたり、暗い場所を明るくしたり、ポケモンの力に頼って生活している方は少なくはないでしょう。
この世界に共存している私達人々とポケモン。
だから支えあうのは当然だ、とそう思っているかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか。
■ ■ ■
昨今、ポケモン愛護団体の中で、ポケモンに人々の仕事をさせることの是非について、熱い議論が交わされている。私達はポケモンと共生する中で暮らしているが、しかし仕事まで担わせるのは違うのではないか、と。
否定的な意見として、
「ポケモンに仕事をさせるのはかわいそうではないか」
「ポケモンは可愛がるべき存在であり、仕事をさせるべきではない」
「ポケモンを労働力として扱うのは間違っている」
といったものが出ている。
確かに、ポケモンは人という単体の個人にはできないことをやってのける。水を出したり、火を噴いたり、電気を発したり、空を飛んだり。
だがそれは、道具を用いれば人にもできる事である。蛇口をひねったり、マッチを使ったり、電池を使ったり、気球に乗ったり。すぐそばにいるからといって、ポケモンを便利な道具のように扱うのはまた違うのではないか。
クチバシティの老人はワンリキーに建物の建築を手伝わせている。
「わしゃあもう年で、重い荷物は運べんのじゃ。ワンリキーがおらんとまったく作業は進まないんだよ。苦労をかけておる」
アサギシティ、ジムリーダーのミカンはデンリュウに灯台の灯りの役目を担わせている。
「アカリちゃん(デンリュウ)はその灯りで船乗りさん達にものすごく役に立っています。ですが、アカリちゃんはもしやりたくないのであれば、いつでもこの役目をやめさせます」
私達人々とポケモンのコミュニケーションはとても深くもありますが、一方でまだまだ未熟な関係性も世の中にはありふれています。すぐ隣にいるポケモンがどういう気持ちか、何を考えているか、それを理解するのは非常に難しいのです。
あなたは、あなたの仕事を手伝っているポケモンが一体何を考えているか、わかりますか?
今回の議論は、今一度私達とポケモンとの関係を見つめなおす良い機会だったのではないかと、筆者は思っています。