by j-cast.com
ポケモンGOを支えるシニア層からの熱い支持
2016年7月にリリースされ、直後爆発的なインストール数を記録し世界をブームに巻き込んだポケモンGOだが、当サイトでもたびたび取り上げてきたように、最近ではコンテンツの乏しさに起因したユーザー数の急激な減少に言及されることも少なくはない。アップデートで様々な要素が追加されてはいるものの、悲しいことに時すでに遅し感は否めないのが現実である。ファンから言わせればリリース時に備わっているべきだった機能はいくらでも挙げられるだろう。
そんな中、一部の層では未だに人気が衰えないままだという。シニア層の利用率に関しては以前の記事でも予測的に言及したが、やはりシニア層に絞ると驚異的な継続率であるということがデータで提示されている。
中高生の「8割」は疎遠に。一方…
フィールズ総研(東京・渋谷)が16年12月、全国の小学生から69歳までの男女1万1456人を対象にした調査によると、「ポケモンGO」利用経験者のうち、現在も継続して遊んでいる人は40.9%と半数以下だった。特に10代での「ポケモンGO離れ」が顕著で、中高生では約8割が離脱していた。
しかし、暗い話題だけではない。シニア世代ではなおも人気のようだ。継続して遊んでいる50代は51.6%、60代では52.3%と、ともに半数以上が「現役トレーナー」だった。
なぜシニア層の「ポケモンGO」継続率は高いのか
あくまで推測であると前置きしつつ以下の3点が指摘されている。
子・孫による影響
子どもが、ポケモンの第一世代(1996年~98年発売の赤・緑・青・ピカチュウ版)のため、「親子でポケモンを楽しんでいたので親しみがあるシニア世代は少なくない。また、「ポケモンGOに熱中する孫とコミュニケーションをとるために始め、自身も傾倒するシニアが多いのでは」とも予想。
設計が非常にシンプルなため
ポケモンGOは、ゲーム初心者でも楽しめるよう、わかりやすい操作方法を特徴とする。そのため、「シニアでも気軽に挑戦しやすい」という。さらに、シニア世代は他の年代に比べて一度ハマると息が長く、それが継続率の高さにつながっているのかもしれない、とのこと。
これについてはもう明確に、若年層のユーザー離れの裏返しと言っていいでしょうね
健康維持・増進のため
ゲームでは、位置情報をもとにストーリーが展開するため、利用者は「歩行」を強いられる。よって、ちょっとした外出先や旅先での暇つぶしとして重宝される。健康維持・増進目的での利用者も一定数いるようだ。「現在、シニアのひきこもりが問題となっていますが、ポケモンGOがより普及することで問題解決に一役買うかもしれません」
参考までに、某メディアが実施した、良く使うアプリのジャンルランキングにおいて、「ヘルスケア/フィットネス」は1位にランクインしており、そういう方向性での需要の高さにも頷ける。