――選ばれた3作品の注目ポイントを教えてください。
【湯山】 『水の都の護神 ラティアスとラティオス』は、アルトマーレの美しい街並み。モデルとなったベネチアにロケハンに行ったり、建物のCG表現が可能になったりしたこともあって、臨場感のある街並みが再現できました。サトシたちと一緒に迷宮のような街中をさまよってもらえればと思います。
『七夜の願い星 ジラーチ』は、後半に登場する、通称メタ・グラードンという、大地のエネルギーが実体化した巨大なグラードンと、サトシたちがフライゴンに乗ってそれと戦う飛行シーン。空を飛びながらのサトシのバトルの飛翔感を楽しんでください。
『ディアルガVSパルキアVSダークライ』は、時空の塔です。ガウディのサグラダ・ファミリアをモデルにしたのですが、それ自体が音楽を奏でる巨大な装置でもあるというギミックを考えるのに苦労しました。その塔が“オラシオン”を奏でるシーンは、塔の変形を含め劇場の大画面ならではの感動があると思います。
――20作品以上のポケモン映画を手がけてきましたが、ポケモン映画において、共通して大切にしてきたことを教えてください。
【湯山】 ポケモンはあくまでも生き物なので、世界との関係の中で生きています。そんな世界と命の在り方を感じてもらうことを常に念頭に置いていました。
夏の思い出、ゲットだぜ! 25周年ポケモン映画祭
25周年を迎えたサトシとピカチュウの冒険を記念して開催。2022年8月11日から9月8日までの期間中、ユーザー投票によって選ばれた3作品が全国の劇場で上映された。