チャンピオン
お久しぶりです、セキチク亭ラッ太でございます。 時の流れはフシギダネって言うほどこうそくいどうしておりまして、気が付けばチャンピオンリーグが開幕してはや一か月となる所、もう梅雨も目の前ですな。
6月ともなればジューンブライドで結婚式場が混むシーズン、ポケモントレーナーだって男女が出会って好いた惚れたで結婚すれば子供が生まれるなんてこともあるわけで・・・、今日はそんな1児の父になるあるトレーナーのお噺を一席。
おぎゃーっという鳴き声にせかされて病室に入った父トレーナーは我が子を抱く母トレーナーと対面、「これは元気な子」だとまなじりダダ下がり。
「アンタこの子を抱いてやって」と母トレーナーから受け取る父トレーナーは思わず「小さいな!軽いな」と大はしゃぎ。
ふと、赤ん坊を高めに上げて「この子の性格は何だろうか? 特性は? 6Vだろうか・・・?」と言い始める始末。
父トレーナーは重度のポケモンバトル勢だった。
呆れた母トレーナーは「アンタ、この子はポケモンじゃないんだからそんなのあるわけないでしょう!
いいから早く名前を決めてちょうだい!」と父トレーナーに言うものの、この父ポケモンのニックネームを付けるのも1時間から半日悩むような性格だった。
どう迷っても決められずせかされるので、友人の姓名判断師の所に行きました。
「久しぶりだのういつぞやの対戦オフ会以来かズキュントス騎士007、おぬしに子が生まれたそうだな」
「そのことなんだがブリブリ6(シックス)頼みがあるんだ」
彼らはSNSでのHNで呼び合っていた。呼び合っていた!
「将来ポケモントレーナーになってチャンピオンになって欲しい、だからチャンピオンになれそうな強い名前は何かないか?」
「おお、それならいいのがたくさんあるぞ!」と各地方のチャンピオンの名前をリストアップした。
「ああっ、どれこれも強そうでいいな、だがどれもこれも良いから迷って決められない・・・」
ズキュントス騎士006こと父トレーナーはまた1時間迷った、友人ブリブリ6は呆れてポケモンチャンピオンズの
ライブ配信を見始めた。
ここで父トレーナーに10万ボルト走る「そうだ、全部まとめて一つにしたら最強じゃないか!」とおもむろに書き出した。
しばらくして「できた!」という声とともにドヤ顔で父トレーナーが見せたのは・・・。
「ダンテ、ダンテ、トップチャンピオンオモダカ、ワタルダイゴにミクリネモ、シロナアデク、レッドグリーン(中略)カルネスグリ、アイリス」
ととても長い。
「ちょっと待て、ものすごく長いじゃないかそれに男女混じっててこれはどっちか分からなくなるぞ!」とツッコミが入る。
「少しでもチャンピオンになって欲しいから全部入れたんだ!これは譲れない!」
「それでもレッドさんとグリーンさんは外すべきだろう! 彼らはチャンピオン在位がとても短いから除外するべきだ」
「なんだと? レジェンドの二人は外せんだろうが!」
と、ついには取っ組み合いのリアルファイトが始まった。
長い名前を連呼しながらレッドとグリーンは必須だという父に対し、それなら仮チャンピオンだったククイ博士でいいだろう!
と反論するブリブリ6。
からてチョップやのしかかりが飛び交う中、ライブ中継をつけっぱなしだった画面から大歓声とともに
「おーっと!ここで新チャンピオンの誕生だーーっ!」というアナウンスが。
呆気にとられる2人をよそに、ケンカをしてる間に新しいチャンピオンが増えちまった・・・。
お後がよろしいようで。