2025/12/11 23:20

反対タクシー

どうもセキチク亭ラッ太でございます。 師走も押してまいりますとどこもかしこも慌ただしくなるってものです、そこで便利なのが空飛ぶポケモンタクシーでバッとひとっ飛びは魅力ですがまだまだ使える地方も限られてるんですね、特にカントーにはまだないのですが、ライドポケモンもありますしそのうち出るでしょうな。
さて、そんなカントーでポケモンリーグに挑戦した帰り、急ぎの用が出来たトレーナーの小噺を。
ここはカントートキワシティ、トキワジムを出たトレーナーがハタと気づいた「そういえばシンオウの大会に出る約束してたんだった」
大会はもう明日、今からクチバに言って船に乗らないと間に合わないけどポケモンはさっきのバトルでへとへとだし何とか急ぐ方法はないかと、スマホロトムを開いたところタクシーが一件配車可能とでた、これはいいとすぐさま呼んでみると、ケンタロスに乗った男が猛スピードでやってきた、客が乗る部分は人力車のようなのを引いたケンタロスタクシーだった、「お客さん運がいいね、俺っちはカントー最速タクシーだよ」と延々喋り出した。 とにかく急いでるトレーナーはクチバまで頼むと言ったら「あいよ!」と威勢のいい返事をしたと思ったら猛スピードで走りだした。
道路はガタガタだがもっと大変なのは野生ポケモンが進行上にいることだった、「運転手さん前、前!ニドランが、イシツブテがっ!」そう指差すが「任せてくだせぇ!」とピョーンドシン!ピョーンドシン!と飛び越える、乗ってる方は舌を噛みそうなほど上に下に大変だ。
そうこうしてる間に今度は前にカビゴンが寝ていた、流石にあれは無理だろう・・・。
「ペっ!ペッッ!ペッ! ちょっと跳ねますんでねぇ 舌噛まないようにしてくださいよ!」と助走できそうな位置に下がって運転手はやる気だ、「いや、普通に迂回しましょうよ」と言った途端猛ダッシュした、びょーーーん、ケンタロスは大ジャンプ、トレーナーもシートから大ジャンプ、あ、ちょっと足りない!
ぼよーーーん!カビゴンのお腹でバウンドして一回転着地した時にはもう何が何やらというトレーナーをよそに、また走りだしたと思ったら目の前を大きな川が・・・。
「さぁて、ここが一世一代の見せ所!」「ちょっと運転手さんまさかこれ飛ぶとか言うんじゃ・・・? どこか橋を探しましょうよ。」「あたぼうよ!せせこましく回り道なんかしてられっかい!!」とまた助走を付けて大ジャンプ! ぼよーーーん! じゃっぱーーん! ごぼごぼ・・・。 トレーナーの目の前をコイキングが行ったり来たり・・・。
「いやぁ俺っちの見当不足だ、失敗失敗、勢いがちぃと足りなかった」「こっちは溺れるかと思いましたよ!」岸に上がってそんな悶着、ケンタロスはまた猛スピードで走りだした。
そこでトレーナーはふと気が付いた「運転手さん前!前! 塔にぶつかるっ!」と急ブレーキさせた。
「はて?お客さんここは見慣れない所なんですが、立て札がありますねどれどれ・・・やけた塔」
「運転手さん!ここジョウトですよ、しかもエンジュシティ! 行きたいのはクチバで反対方向じゃないですか! 急いで船に乗らないといけないんですよ!」
「ああ、なら戻ればいいだけじゃないですか!」とケンタロスを逆向きにつなげた、トレーナーはバックする方向で猛スピードに目を白黒だ。「そうじゃなくて普通に方向転換すればいいだけじゃ・・・危ない危ない!」「そうですか、この方が楽しいかと思いましてね。 じゃぁ戻しますよ」とまた向きを変えて走り出す。
すると、前に池見えてきて近くでまいこはんが踊っていた。「前!前!まいこはんがいるから避けて避けて!!」「あいよ伝家の宝刀ブレーキングドリフト!!」とドリフトをかけたもののまいこはんは煽られて池に落ちてしまった。
「運転手さんまいこはんが池に! 上げてあげて!!」「え?なんだって?!」「まいこはんを上げてあげてってば!」「まいこはんでアゲアゲだぁ?! それなら俺はこのスピードでアゲアゲだよ!!」と猛スピードで走りだした。
こうしてタクシーの迷走は続きましたとさ、お後がよろしいようで・・・。

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