『世にもゴーストな物語』でやってた理不尽系の洒落ゴス。
タマムシシティのポケモンセンターを訪れた主人公は、受付でモンスターボールを預け、順番待ちのあいだ、邪魔にならないよう壁際でレポートを書いていた。レポートを書き終わって顔を上げると、目の前に帽子を被ったジェントルマンが立っている。
主人公が「あ、ども…」と挨拶すると、ジェントルマンは愛想良く笑い「ポケモンはタイプによって有利に戦える相手と苦手な相手がいるのだ」と言った。それくらい知ってるわ、なんだこのおっさん…と不審に思う主人公。適当な相槌を打って会話を終わらせたが、ジェントルマンはその場を動こうとしない。
「すいません」と言って横をすり抜けようとするが、ジェントルマンは笑顔のまま主人公の行手を遮る。「え、なんなんですかあなた！」と力づくで押し除けようとしても全力でブロックしてくる。
「ちょっと誰か！助けてください！」と大声をあげても、誰もこちらを見てくれない。主人公はついにジェントルマンに殴りかかるが、その攻撃はすべてかわされ、ジェントルマンは一歩もそこを動かないーーー
ーーーポケモンセンターの受付の人がモンスターボールを手にしながら「このポケモンの持ち主、もう何ヶ月も引き取りに来ないんですよ」と同僚に話している。壁際の主人公が「俺です！俺のポケモンです！」と大声をあげるが、誰もそちらを見ない。目の前にはあのジェントルマンが立っていて、笑顔で「ポケモンはタイプによって有利に戦える相手と苦手な相手がいるのだ」と同じセリフを繰り返す。
「あああ！！人生詰んだ！！」と主人公が絶叫するところで終わり…。
ストーリーテラーのキモリさんが「いやぁ、日常の何気ない風景の中にこんな罠が潜んでいるとは、恐ろしいですね」なんてコメントしてたが、ゴーストポケモンなんて一匹も出てこないのに、意味不明で理不尽すぎる話だから強烈な印象に残ってる。なんだこれ。