モンジャラの都市伝説を知っているだろうか。
足を滑らせて川に落ちた子供がツルに足を取られ溺れ死に、やがてモンジャラというポケモンになったのだという。
こんな夢を見た。
赤い日が沈む頃、夕暮れだろうか。外で手持ちのポケモン達を洗っていたところ、野生のモンジャラが飛び出してきた。しかし彼は戦いを挑みにきた訳ではないようで、こちらをただじっと見つめている。体が茶色く泥塗れになっていたので洗われにきたのかと思い手招きすると、大人しく歩み寄ってきた。長い時間をかけ、ようやく大量のツタにまみれた胴体を洗い終えたので今度は足を洗うことにした。
そこで気がついたのだが、モンジャラの足は赤色の足、という訳ではなく、どうやら長靴を履いているらしかった。この汚れ様では長靴の中も泥だらけなのだろう。そう思い長靴をそっと脱がせた。
すると、そこからは触手でも、ポケモンらしい足でもない。
青白く冷えきった
人間の子供の足がぬるりと出てきた。
そこで目が覚めた。
夢にしては生々しく、やけに現実味のある夢だ。昨日寝ながら見た怖い話スレの影響だろうか。
寝汗が酷く顔色も悪かったようで、手持ちのポケモンや宿の店主にひどく心配されてしまった。不甲斐ない。
手持ち達の気分まで落ち込ませてしまったため、今日は北へ行く予定を変え南にある水道で遊ばせることにした。手持ちは水タイプばかりなので気分転換にも丁度いい。砂浜で遊んだり、泳ぎ対決をしている内に手持ち達はいつもの元気を取り戻し、自分も今日の夢のことはすっかり忘れてしまっていた。
ひとしきり遊び、日も沈み始めたため汚れてしまった手持ち達を洗うことにした。
そこで自分はこの場所が夢で見た光景と同じことに気がついた。
そして今、目の前に野生のモンジャラがいる。