ポケハラ防止対策の推進 ~パッチールハラスメントについて
2023-07-07

ポケハラ防止対策の推進 ~パッチールハラスメントについて

私たち「Patch Chill Company(パッチチルカンパニー)」は、「アップサイクルで未来をつなぎあわせる」をミッションに、残布・残糸を再利用しオリジナルデザインのパッチワークを制作するベンチャー企業です。

メリープやウールーの毛を使った製品に留まらず、近年のポケモンバトルブームの影響を受け、こだわりスカーフや赤い糸などのアイテムが多く廃棄されていることはご存知でしょうか。

私たちPCCは、そうした本来廃棄されてしまう素材を使い、多様な質感や色合いだからこそ生み出せる価値を大切に、ベビー用品・ポケモン服・インテリアなど、生活の中に存在することでChill(リラックス)できるような商品作りをおこなっています。
また商品を通して、全く異なる性質のもの同士でも繋がれること、そして新たな価値あるものが完成することの素晴らしさを発信しています。
起業間もないこともあり人数は少ない会社ですが、お客様の温かいご声援もあり、毎日たくさんの気付きややりがいに満ちた仕事です。

パッチールハラスメント

しかしながら、まだまだ我々の想いが伝えることができていないと感じることがあります。
デザイン業界で特に懸念となっているのがパッチールハラスメント、一般には「パチハラ」と呼ばれる言動です。
私たちの業界ではパッチールがデザインの参考とされることが珍しくなく、逆に完全オリジナルのデザインを制作する際にも「パッチールの模様と被っていないか?」という確認が必要なこともあるため、オフィスでの飼育管理はもちろん、個人的にパッチールを手持ちにしている人材も多く見られます。
そうした風潮の中で以前から問題となってきたのが「パチハラ」です。

例えばパッチールを育てていない社員に対して「この仕事してるのにパッチール飼ってないの?」と嘲笑する、個人のパッチールを見て「手持ちがこんな模様だからいいデザインを作れないんだ」と叱責する、などが該当します。
また、パッチールのちどりあしを真似てわざと身体的に接触しようとする、フラフラダンスを強要するといった行為も「パチハラ」でよく報告される被害です。
その他、一般でもよく知られている例として、「俺の(私の)パッチールの模様はお前のパッチールよりも珍しい」といった、いわゆる模様マウンティングも含まれます。

当然ながらパッチールの模様はひとつとして同じものはないため、全ての模様の珍しさは同じ(唯一無二)ですが、こうした色・形についてのマウンティングはアンノーンやメテノにおいても問題となっており、根本的な意識から変えていく必要があると考えています。

このようなハラスメントは総称して「ポケハラ」と呼ばれ、古くはかの有名なオーキド博士の発言を基にした「オキハラ」(「君は誰だったかな?」と繰り返してポケモンを困惑させる行為)に始まり、あくタイプへの偏見に基づく「あくハラ」、進化優生主義的な「しんハラ」、実家暮らしの無職者をガルーラに喩える「ガルハラ」と多岐にわたります。

人もポケモンも、そして布や糸にも価値のないものは存在しません。
珍しさや色で本当の価値が決まることもありません。

私たちPCCは価値観の違いにより生じる亀裂を無くすため、新たに「ポケハラ防止対策の推進」をバリューとして定め、パッチワーク製品の販売を通して「人をつなぐ、ポケモンをつなぐ」活動に取り組んでまいります。
製品へのご質問はもちろん、今後の取り組みについてもご意見をお待ちいたしております。

「アップサイクルで未来をつなぎあわせる」をミッションに、残布・残糸を再利用しオリジナルデザインのパッチワークを制作するベンチャー企業です。
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匿名
1 年 前

感動しました!
是非とも御社の製品を購入させて頂きたいと感じました。
業界によってポケハラの種類も違うのですね。
大変勉強になりました。
ポケハラについてはこれからも社会全体で考えていかなければなりませんね…
御社の素晴らしい活動、応援しています!

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