『ワイルドエリアは広し走れよトレーナー』
「トレーナーは憤怒した。必ず、Ｒ文字の書かれた黒服からポケモンを取り戻さねばならぬと決意した。トレーナーには地理がわからぬ。けれど、ポケモンの鳴き声には人一倍敏感であった」
ポケモンを奪われ一人ミロカロ湖に置き去りにされた主人公。果たして無事にワイルドエリアから抜け出せるのか！？ばけのかわ文庫。
ポケモンを持たずにワイルドエリアを奔走する一人のトレーナーのサバイバル小説です。
水ポケモンたちのだくりゅうに流され、強烈なにほんばれの日差しに渇き、その辺の材料でカレーを作り飢えをしのぎ、突如襲い来るキテルグマと乱闘し……読んでいると疾走感と危険がたまらなく癖になります
おまけにサバイバルやアウトドアの知識も培われます。
私は恥ずかしながらキャンプをしたことがないので知りませんでしたが、焚き火というのは地面に対して気を使わなければいけないものなんですね……詳しくなりました。
読むとキャンプをし、キテルグマと素手で闘いたくなるかもしれない一冊です。なお主人公は特殊な訓練を受けたマサラタウン出身者なので真似はしないでください。