2023/06/09 20:21

ミアレ書店員の俺がお前らにオススメの本を紹介するスレ

スレタイの通り。読書感想文のネタに困ってる学生諸君、活字初心者のトレーナー、その他もろもろ受け付けるよ。年齢、職業、知りたいこと・読みたい本のジャンルとか書いてくれれば精度が上がるけど、特定されない程度にな。

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38 コメント
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オーキド博士のポケモン講座みたいな、子供にも分かりやすくポケモンの生態を学べる本ってありませんか?うちの子(8才)は図鑑が大好きなんですけど、もっと詳しく知りたいみたいなんです。

8才のお子さんですか! それなら『イラストで学ぶ!ポケモンたちの生態系』が入門としてオススメです。けっこうザックリしてる部分はありますが、ポケモンたちの生態系が各地方ごとに海・陸・空でジャンル分けされていて、たとえばハブネークとザングースの縄張り争いなど、子どもが興味を持ちそうな部分はキチンと抑えられてます。著者が同じ本でいうと『バンバドロ・フラエッテ・ローブシン:世界を変えたポケモンたちの歴史』なんかは少しレベルが高く、お子さんの知的好奇心を刺激してくれるかもしれません。良いポケほんライフを!

あくタイプ好きの20代トレーナーです。
かなりアバウトで申し訳ありませんが、あくタイプがメインの図鑑・漫画・小説・歴史本のいずれかがあれば教えていただきたいです。
あくタイプのポケモンの恐ろしさやカッコ良さを浴びてゾクゾクしたいです。
もし良ければオススメお願いします

あくタイプがお好きとは、素晴らしい趣味です! それでは、個人的な好みになってしまいますが、あくタイプの良さが溢れ出る小説3本をおすすめさせて頂きます。
裏社会系の『極夜』はワルビアルやドンカラス、ドドゲザン達をパートナーに持つマフィアが鎬を削る重厚な物語です。印象的なシーンばかりで、一度読んだら忘れられないこと請け合いです。アングラ系の『グラフィティ』は読みやすく、そしてひたすら面白い。タチワキに住むちょいワルだけどヘタレな主人公たちが、悪徳企業から地元を守るために立ち上がります。あいにく主人公のパートナーはコイルですが、デルビル使いの友人が実にいいキャラをしてます。ミステリ系なら『レパルダスの翠』ですね。翠は緑と同じ意味を指します。レパルダスの緑色の部分といえば、そう、もちろんあの色っぽい目です! 猫の目の特性と事件のトリックが密接に絡み合い、主人公とゾロアークの探偵コンビが……おっと、これ以上はネタバレですね。主人公のパートナーがまさかのゾロアークというところもおすすめポイントです。以上、長くなって申し訳ありません! ぜひ、良いポケほんライフを。

コメ主です。グラフィティ以外読んだことなかったので今度探してみます!!
ありがとうございました!!

ミアレ書店いつも利用させていただいています!20代OLです。元々本を読むのは好きなのですが普段読まない推理小説が読みたいです!もし出来れば相棒のニャオニクスくん出てると嬉しいです!

平素よりご利用いただきありがとうございます! 時々プランタンアベニューのあたりで散歩しているニャオニクスさんを見かけます。かわいいですよね。推理小説は普段あまり読まれないということで、『カフェ・ミグノン』をオススメさせていただきます。ミアレシティの一角にあるカフェ・ミグノンを中心にした連続する短編集です。ミグノンの看板ポケモンについては……すみません、ニャオニクスくんではなくニャスパーくんです。でも、4章目の『キャッツ・ハブ・ミラクル・アイ』には、とてもたくさんのネコポケモンが出てきますので、お楽しみに。幅広く楽しんでいただける作品だと思います。良いポケほんライフを!

短編集ですか!推理小説を読みなれない私でも楽しんで読めそうです!看板ポケモンニャスパーくんも楽しみです!次書店に行く時に買わせていただきます。ありがとうございました。

おっけーミアレ書店員、
『10代 漫画 冒険・ポケモンバトルもの』で流行りのランクインしてるやつ!

ピロン! あなたにオススメの漫画はズバリ『HYDRA』です。中世のガラル地方を舞台に、主人公が伝説的存在”四つ首のサザンドラ”を追う物語です。諦めない心が取り柄の主人公ですが、感情が表に出にくいことが欠点。そんな彼のパートナーはガラルポニータで、不器用でも心が優しいことが伝わってきます。フェアリータイプならではの頭脳戦はもちろん、ガラルの歴史や謎の組織「ルナティクス」との戦い。仲間と出会う内に徐々に感情が表に出てくる主人公など、見どころ盛りだくさんなので、胸を張ってオススメします! 良いポケほんライフを!

どこの地方でもいいのでゴーストタイプのポケモン絡みのホラーをお願いします
欲を言えば、直球で怖いものではなく、時間差でじわじわ怖くなる、いわゆる意味がわかると怖い話的な物をお願いします

ホラーですね! では最近暑いですし、ゾッとするようなのをひとつ。ホウエンを舞台にしたホラー小説の『羽化』はいかがでしょうか? この本には二本の小説が収録されていまして、一本目はゴーストタイプを扱った正統派ホラーでひと震え。これだけでも面白いのに、この『羽化』はここからが一味違うんですよ。『羽化』は”ゴーストタイプのポケモンはそれ以前どんなポケモンだったのか?”に注目した作品で、この話で扱われるのは早熟で寿命の短いむしポケモンと子供ならではの残酷さ。この二本目を読んでから一本目を読み返した夜は、俺も久々にポケモンと一緒に寝ました。あなたも良いポケほんライフを!

ありがとうございます!!
今度買います!!

新人トレーナーです…!
ポケモンが人間の恋を応援する話が読みたいです…!あくまでメインは人間の恋がよくて…!もし出来ればティーンの子達だと嬉しいです!

いいですね! ティーンの恋愛、ポケモンとの交流……『トレーナーズ・スクールの夜に』なんてどうでしょうか。トレーナーズスクール卒業寸前の二人、そしてそれぞれの手持ちのマメパトとミジュマル。淡い恋心がみずみずしい筆致で描かれ、キャラの立ったクラスメートや教師、ポケモンたちがそれを後押しする最高の風景! 終盤で二人は仲違いするんですけど、それを見かねたマメパトとミジュマルは作戦を立ててトレーナーズ・スクールの同時に逃げ出します。夜の校庭で出会う二人。ふと見張りのハーデリアの方を見ると、いつもは起きているのにその日だけは寝たふりをしていた……どうですか、このシーン! こんな青春を送りたかったなぁ……じゃなかった、それ以外にも心に残るシーンがたくさんあります。良いポケほんライフを!

あ、誤字ってますね。トレーナーズ・スクールの、じゃなくて、トレーナーズスクールへ、です。二人の家から同じ時刻に逃げ出して、それを追って二人がトレーナーズスクールで出会うってシーンですね。分かりにくくてスミマセン!

カビゴン用の節約飯レシピみたいなのってある?

丁度いい質問、ありがとうございます。ぴったりの書籍がありまして、そんな方には『ぐうすか農法』がめっちゃオススメです。リーグ挑戦前のベテラントレーナーがカビゴンを育てるために書いた本で、合間合間に面白エピソードを挟みつつ自身の試行錯誤の様子を書いてくれてるんで超読みやすいです。きのみプランターで効率よく栽培する方法、おすすめの肥料、つまみ食い防止にはどういう対策をすればいいか、手間をかけずにうまいポフィンを作るには、大体載ってます。あとは少し専門的になりますが、ズミさん監修の『ヨクバリス料理百科事典』第二巻にはたくさん載ってますね。コッチは結構重たいんで、俺としては電子書籍がいいと思います。良いポケほんライフを!

無いと思ってたんだけどあるんだ!?
きのみ効率もつまみ食い防止もめちゃくちゃ助かるやつだな……とりあえず即ポチったわ

百科事典は画像検索してみたらこれ鈍器じゃんww
人をひんしに出来るやつじゃねえか、しかも百科事典だからワイのおさいふもひんしになりそうなお値段
めちゃくちゃ助かったありがとな!

はじめまして、ホウエン地方で旅をしています。
ホウエンでも売ってる、コンテストの本をオススメしてほしいです。
キャンディ・ムサリーナさんについて書いてあるとうれしいです。
よろしくおねがいします。

はじめまして! ホウエンでも買えるコンテストの本ですね。それもキャンディ・ムサリーナさんについて。なかなか深みのあるチョイスですね。まず定番としてはルチアさんへのインタビューである『ルチアちゃんに聞く! パートナーの魅力を引き出すヒミツの方法』でしょうか。分かりやすい言葉でズバッとコーディネーターとしての心構えが書いてあるので、勉強になるところがたくさんあると思います。注目するコーディネーターのコーナーにムサリーナさんの名前も出てきますよ。あとはセレナさんとかかな。他にはスキゾーさんの『ザ・ポケモンコンテスト!』という本にも審査員であるスキゾーさんが注目したコーディネーターとしてムサリーナの名前が載っていて、なかなか面白いです。もちろんホウエンでも買えますよ。お名前からして、キャンディ・ムサリーナさんに憧れているコーディネーター志望の方かな、とお見受けします。がんばってください! 良いポケほんライフを!

いっぱい教えてくれてありがとうございます。
コーディネーターはルチアちゃんも好きなので、読んでみたいです。
キャンディ・ムサリーナさんの動画は少なかったのでうれしいです。
勉強してすごいコーディネーターになりたいので、ぜんぶ読んでがんばります。

20代です。
創作含めた物語系の話が好きです。細かくなりますがこういう話がある本が読みたいです。短編でも構いません。
・小さいポケモンが登場する
・冒険や戦闘は無い
・日常系かつ全体的に激しい変化が無い
・ホッコリする

ほっこり系ですね。分かりました。昔からある絵本ですが、ここはひとつ、『ひめぐまちゃんのさんどいっち』なんてどうでしょうか。あらすじはいたってシンプル、ひめぐまちゃんとぱぴもっちくんが一緒にさんどいっちを作る、これだけです。ただ、穏やかなストーリー、そしてシンプルな絵がひたすらに美しい。なにも凝ったところはないのに、疲れたときに見ると思わず泣きそうになります。もしお読みになったことがあれば、もう一度読み返してみてもいいかもしれません。いつもお疲れ様です! 良いポケほんライフを!

ポケモン用のお菓子のレシピ本はあるだろうか?
ホウエンかアローラでも買える本だと助かるのだが…。

ホウエンかアローラ……かなり離れてますね。出張ですかね? とりあえず了解しました。アローラで言えばパッと思いつくのが『アローラNo.1人気店が教える! 35種マラサダ大全』、ホウエンなら『ポロック至高のひとかけら』です。でも二冊とも現地で人気ですし、今回はあえてホウオウ堂出版の『おうちで作れるジョウト菓子』をオススメさせていただきます。ジョウト菓子はハイ・ブランドだと思われがちな面がありますが、中にはおうちで作れるものもあるんですよね。チーゴだいふく、ヤタピもちのレシピも載ってるはずですよ!  ぜひポケモンさんに食べさせてあげてください。よいポケほんライフを!

出張というか引っ越しでな。マラサダは一緒に食べられそうだし、ポロックは今日失敗してしまったばかりなので助かる。ジョウト菓子はタポル羊羹くらいしか作ったことがないのだが、レパートリーを増やすのも良さそうだ。
早速探してみよう。ありがとうございました。

水の都と言われるアルトマーレを舞台に小さな少年ポケモンの力を借りながらがちょっとした悩みを解決する”水都探偵”が好きだったのですが、最近完結しまして
似たような雰囲気のオススメ作品ありますか?

水都探偵、俺も読んでました。幅広くメディアミックスされてたのにどれも世界観を崩してなくて感心した覚えがあります。『カントーのムクホーク』が雰囲気としては似通ってますかね。日常もので、飛行機乗りだった主人公がときどき事件を解決する。でも、基本的に主人公はあまり動きません。彼が動けば大体のことは解決できてしまうので、ストーリーはサブキャラ中心ですね。自分なりにもがく色々なキャラクターたち、ここぞという時に出てくるハードボイルドな主人公がいい味を出してます! 面白いのでぜひ。良いポケほんライフを!

ミアレ書店員さん有能すぎてここ覗くの楽しい! 自分もリクエストさせてください〜

モキュメンタリー系のじわじわくるホラー作品探してます。土着信仰や民俗学的なもの、クリーピーパスタみたいな感じが好きです!

お褒め頂き恐縮です。近年発売されたホラーではイッシュの農村を舞台にした『バスラオ雲』やアローラ出身作家の『スーパーわくわく建設計画(仮)』などでしょうか。ただ、この辺りは既にお読みになっているかもしれませんので、ミアレ書店員としては『虚ろ井戸船(うつろいどぶね)』をオススメさせていただきます。名前こそ知られていませんが、個人的にこれは幻想・怪奇文学の最高峰だと考えておりまして、心の底から読まれてほしい作品です。八つの傑作中短編「古い祝詞」「おくりの泉」「ガラガラ頭骨酒」「石切りヒトツキ」「春来たり」「祭りのあと」「虚ろ井戸船」、その中でも特に「祭りのあと」と「虚ろ井戸船」が素晴らしい。物語の中で徐々に洗脳が進む信頼できない語り手、シンオウ神話が各地に広まっていく過程で忘れ去られた土着信仰。この2つの文に少しでも興味を惹かれたなら、読む価値はあると断言できます。なお、ミアレ書店では現在民俗学研究者のノコ口・ノコ夫(のこぐち・のこお)フェアを開催しておりますので、そちらもぜひ。だいぶ長くなってしまいましたが、良いポケほんライフを!

はじめまして!私もリクエストさせていただいてもいいですか?

私、ミステリーとか推理小説とか大好きで、特にガラルが舞台の『名探偵ハウスズ』なんかは本が擦り切れるくらい読んだくらい!

カロスにもそういう面白い推理小説ってあるんでしょうか?
漠然としたリクエストで申し訳ないですが、あったらぜひとも教えてください!

はじめまして! ミステリといえば、実はカロスにも超有名な作品があるんですよ。あの『怪盗ルチャン』シリーズです。ハウスズとは違って犯罪者ですけど、自分の欲のためではなく弱気を助け強気を挫く義賊的な部分、ユーモアあふれる性格が今でも大人気です。今はプロレスのイメージが強いものの、ルチャブルといえばルチャン!という方もときどきいらっしゃいます。ミステリとしてはライバル刑事の厳重な警備をルチャンがどうやってくぐり抜けるのかの熱い対決が繰り広げられ、ハウスズとはまた違った楽しみ方ができると思います。良いポケほんライフを!

読書感想文の宿題が出た学生です。ランクルスやその進化前が題材の本でおすすめはありますか?物語でもそれ以外でも大丈夫です。

読書感想文なら『ユニラン 細胞分裂の謎を追う』か『あのころの宇宙:サイコパワーの物語』が教師ウケがいい……もとい、オススメです。『ユニラン』の方はユニランの進化までの過程とおおよそのポケモンの成長過程が規模は違うけどそっくり(ちょっとカッコつけて言うと「相似」とか「フラクタル」って感じです)らしい、という部分に着目した研究で、全く違うように見えるポケモンでも実はどこかに関連性があるのかもしれない……みたいな話ですね。『あのころの宇宙』は天文台も望遠鏡もなかった時代、人間はサイコパワーによって宇宙を見ていたんじゃないか? ってところから話が始まります。意外と面白いですよ。ちなみに、ネットに載ってる感想文をそのまま使うと先生に怒られるので、そこは気をつけてください。良いポケほんライフを!

最近イッシュの方の本を読んでいるのですが、シキミさんが書かれた本でおすすめのものはないでしょうか?
20代男です

シキミさんの本ですか。二十代で男性の方、となるとシンオウのデンジさんをテーマにした『エレクトリック・ベイビーズ』がエネルギッシュでオススメですかね。シキミさんの小説って虚構と現実が入り混じる独特の癖があって、あることとないことか同時に書かれてるんで、公式プロフィールとかとも照らし合わせてその辺も楽しんでもらえたらなと思います。あえて今、パートナーを失ったばかりのアデクさんが光あふれる季節のイッシュを旅する様子を丁寧な筆致で描いた『風の巡礼』を読んでみるのも面白いかもしれません。良いポケほんライフを!

すまん! スレ主のミアレ書店員なんだが、忙しくなったんでこの辺でスレを閉じさせてもらおうと思う。なんとなく書き込んだのに思った以上の反応があって、みんな本が好きなんだなって嬉しくなったよ。ありがとな、poketterのみんな。もしまだオススメの本が聞きたい! って人がいたら、そん時はぜひミアレ書店に来てくれ。他地方住みの奴からすると少し遠いかもしれないが、俺も本棚を巡りながら目の前でプレゼンできるからな。また機会があったらスレ立てする。じゃ。

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