投稿者:A
/ 会社員
25歳
男性
2023-06-07 20:44:22

デンヂムシ

アローラ地方からガラル地方に越して7年目になる会社員をやっている者です。 長くなりますが、よければ。 朝の通勤で列車に乗っていたとき、父親の見送りなのか小さい男の子と母親らしき人が手を振っているのが車窓から見えました。男の子の左手にはデンヂムシのぬいぐるみが握られていました。 その時私は思い出したんです。 幼い頃アローラ地方に住んでいた私は、列車に憧れを抱いていました。あまりにもうるさかったのか、ある日両親は私にアゴジムシをプレゼントしてくれました。アゴジムシが進化するのにそんなに時間は必要ありませんでした。 デンヂムシになり、上に跨るフリをしたりPoke Tubeで見た電車アナウンスの真似をして、運転手になったり乗客になったりして一緒に遊びました。その数ヵ月後頃からスクールに通うようになりました。 スクールは空前のドラゴンブーム。ジャランゴを連れた子がチヤホヤされ、羨ましく思った私はとにかくカッコイイポケモンを求めてよく冒険に出るようになりました。デンヂムシと遊ぶのも月に数える程度になっていきました。(結局ピンとくるポケモンもおらず、気が付けばブームもなくなっていました。) 学生生活に明け暮れていた私は、大学進学を目指す受験生になっていました。デンヂムシのことはとっくに忘れていました。 大学受験に合格し、デンヂムシが入ったモンスターボールを部屋に残してガラル地方へ。初めて乗った列車に興奮したのを覚えていますが、それもじきに慣れてただの日常になりました。 大学を卒業し、そして現在。 無邪気に微笑む男の子が握るそのポケモンのぬいぐるみを見て思い出したんです。 あの子と同じ笑顔で共に遊んだ記憶。カッコイイポケモンなんてとうの昔に手に入れていたんです。 列車に乗った興奮を忘れるように、一度手に入れて当たり前になった時、その有難みを忘れるのです。 拙い長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。
\イイね!/
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