今日は久しぶりにゆっくり湯船に浸かってきた。おれはアツアツが好きだからさ、ブースターが温めてくれるんだ。ブースターと出会ったのはいつだったかな……そうそう、あれは13年前のことだ。
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おれはその時帰宅部でさ、いつもの下校ルートで帰ってたわけ。途中で公園を抜けてくんだけどポツンと段ボールが置いてあったわけよ。気になって覗いてみたら変なボールと手紙が入ってて、「この手紙を読んでいるトレーナーさんへ。わたしはこの子を育てることが難しい状況です。よろしければ育ててあげてください」って。どんなポケモンかなーってボールから出してみたらこのブースターだったんだ。すごい弱ってたから最寄りのポケモンセンターに寄って治療してもらって、警察とかきて事情聴取受けて云々……3ヶ月経って結局もとのトレーナーは見つからなかったからおれのポケモンになることになった。そのころからNNブーちゃんになったなあ。
ブーちゃんはすごいバトルが好きでさ、一緒に録画したバトル見ては実戦して、また見ては実戦してって感じだった。その時ぐらいからバトル部に入ったんだ。流石に普段からバトルしてる子は強くって、最初のうちは何回も負けたな。でも経験積んで色んな技試してその部活の中でも上位の強さになれたんだ！それで部長とか顧問に「大会に出てみないか」って言われてせっかくだからってことで出てみることにしたんだぜ。朝夕走ったりしてお互い体力付けたり、技の使い方を変えてトリッキーな戦法試したり……ちなみに大会のルールはトーナメントで6人1チーム。ポケモンはトレーナーにつき1匹ずつでトレーナーが6人いるフルシングルって思ってくれればいいよ。
そんで大会当日、まさかうちの部長が寝坊するなんてな…。それで部長が来るまで俺がトリを務めることになった。うちのチームはみんな強くてガンガン勝ち抜いていくんだけど準決勝だったかな、そこで（残念なことに）おれたちの出番が来てしまった。相手はブイズ統一チームで3人残ってていまはシャワーズが出ている。ブーちゃんは圧倒的不利だ…。でもソーラービーム持ってるし、幸いなことに前のコータスがひでりを残してくれた。ソラビを当てて残りは2匹、出てきたサンダースにはあなをほるしてやった。ラス1はなんとブースター！ミラーマッチだ。こっちは消耗していて相手は体力フル。どうするどうするって考えてたら相手の首元に禍々しい球があった。そうか、どくどくだまか！そっからどんどん俺の中で作戦が構築され、ブーちゃんへと共有されていった。「ブースター！”まもる”！」最初に行動したのは相手、まもるだからそりゃそうだな。しかしこちらはまもる読みしてたから「ブーちゃん！ソーラー準備！」でソーラー＊＊＊を準備する。まもるが終わった瞬間、ここで俺たちは新ワザを披露！ソーラービームを足から出してスピードを出しながら突進する、名付けて「ソーラードライブ！！！」相手のでんこうせっかよりも速く動いて倒せた…が、こちらも反動が強く倒れてしまった。「反動による戦闘不能は反動ワザを使った方が負け」ポケモントレーナーの鉄則だ。審判に負けが言い渡される瞬間に部長が来てなかったら負けてたぜ。ヒュー！決勝は全然楽勝で部長が全員倒してたな。
こんな感じで俺とブーちゃんは出会って仲良くなって強くなったんだ。改めて振り返ると誇れる実績だなぁ……。